たかはしクリニックは関節リウマチ、膠原病などを専門としています。

関節リウマチの診断と治療

 

関節の痛みや腫れがあって受診なさると、診察のあとに採血・尿検査・レントゲン検査などを行います。この検査で関節リウマチかどうか、合併症が無いか調べます。(1回の検査では、はっきりしないこともあります。)血液検査には、リウマチ因子、抗CCP抗体、MMP3、抗核抗体などが含まれます。

関節リウマチの診断がついたら、なるべく早くメトトレキサート等を始めとする抗リウマチ薬を開始します。抗リウマチ薬は副作用も多いお薬ですが、得られるメリットは大変大きいため、専門医は十分注意しながら処方いたします。

抗リウマチ薬は、試しに飲んでみましょう、といった類のお薬ではありません。関節リウマチの診断と薬の説明をよく伺ってから飲み始めましょう。

関節リウマチ薬は、効果が出るまで1ヶ月以上かかるものもあります。2〜3ヶ月経っても効果が不十分の場合は、もう1種類の抗リウマチ薬を追加したり、生物学的製剤といった新しい注射薬を開始していきます。生物学的製剤による治療(抗サイトカイン療法)は高額な治療ですが、効果は素晴らしく、世界中で使われ始めています。

生物学的製剤は、当院でも10年前から使用しております。現在、点滴、皮下注射を含め、7種類が使用されており、毎月多くの方が生物学的製剤の治療を受けています。また、関節リウマチは女性に多く、若い方も多いため、治療を続けながら妊娠、出産を経験する方もいらっしゃいます。当院でも毎年関節リウマチ患者さんが出産なさっています。

関節リウマチ薬は簡単な病気ではありませんが、上手に治療薬を選択し、治療のための毎日を過ごすのではなく、自分の目指す人生や仕事のために積極的に治療を続けていただけるよう、お手伝いさせていただきます。